• 空間と空間の間に生まれた歪から、時折別世界のモノが落ちてくる。その世界に落ちた白石ゆかりは、出迎えにやってきた青年とドラゴンに乗って、王子の下へ案内された。金髪が主流の国家において、アジア人の黒髪は目を引く存在らしい。「おい黒毛」「私、和牛じゃありません」世界を渡り、竜と人を繋ぎながら己の居場所を模索する物語。 ...
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  • 五年前に帝国の脅威から周辺地を救った聖女・ハセガワキラリ(当時十五歳)小林文乃(三十路)に課せられたのは、そんな聖女の身代わりだった。だけど「聖女は昔の事を覚えていない」ってなにそれ。記憶喪失設定なんて聞いてない。話が違うじゃないですか。押しの強い、五人の守護騎士はやたら構ってくるし、聖女を毛嫌いしている近衛騎士には疎まれ睨まれるし。「ハセガワキラリ」は五年前に一体何をやらかしたのだろう。どんど...
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  • 夜の町。店頭でお客さんを手招きして呼び込むバイトをしていた僕は、修羅場に巻きこまれて、苦痛とともに意識が暗転。さあ、ここからはお約束の異世界転生。華々しく生まれ変わったかと思えば、冒険者と戦闘中。地面からにょっきりと生えている、どろどろした右手の形状をした魔物。それが僕。転生先でも、手招きで仲間を呼び込みするみたいです。解せぬ。そうこうしてたら、店を経営している髭もじゃのおじさん、元英雄のゼクト...
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  • 「月が綺麗ですね」声を出すことが苦手な望月葵に届いた、見知らぬ相手からのSMS。それは、氷上朔也が亡き祖母の番号に向けて送った、誰にも届かないはずのメッセージだった。季節は秋。顔も名前も知らない二人が、文字を通して出逢い、繋がる物語。 ...
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  • ぼくの家には猫がいる。名前はタマさん。タマさんは元・野良猫で、すっごく謎に満ちているのだ。おとうさんがくれた、「秘密のなんでもノート」ぼくが疑問に思ったことや、考えたことを書くノートに、今日はこう書く。『タマさんは、人間のことばをりかいしているかもしれない』こっそりあとをつけていくと、近くの神社に入っていった。そこはいつもとはちがう場所になっていて、おかしな声が聞こえてきたんだ。小学生のタケルが...
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  • 団子屋の娘、絲(いと)は、稲荷神社で、行き倒れの男を見つける。その男――佐田彦(さたひこ)は、稲荷神の神使であり、去った悪鬼の後始末にやってきたのだという。人でありながら「神使」として、神様に仕える佐田彦と、裁縫が得意な絲が織り成す、あやかし奇談。江戸時代の、架空の町を舞台にした、和風ファンタジー。 ...
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  • 今野美月の会社では、昨今の世情を反映し、ついに社員食堂の停止が決定した。食堂利用者が悲鳴をあげるなか、弁当斡旋サービスが開始。専用サイトで注文すれば、当日会社に欲しいメニューが配達される、いわば「オンライン社員食堂」だ。充実した昼食をアツアツの状態で箱詰めしてくれる。人知れず働く誰かを、いつしか「食堂の小人さん」と呼びはじめる。美月が食事の御礼をしたためたメモを入れたところ、美しい字で書かれた返...
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  • 嵐の夜、森に住む魔女エイラのもとに、騎士サイードが訪ねてきた。大国の客人が眠ったまま、目覚めないのだという。国王の命により王宮に連れていかれたものの、他の医師や薬師に疎まれ、患者に会うことすらできない。どんな目にあっても、笑みを浮かべる魔女を不憫に思い、サイードは彼女のちからになることを決意する。妖精を従える気弱な魔女と、生真面目な騎士の物語。投稿先:小説家になろう、エブリスタ ...
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  • 祖母が残した魔法道具の修理店を継いだラズリは、整理のために倉庫の扉を開ける。床掃除をしようと、置いてあったホウキを持ったところ、それは手の中で震えて声を発した。貴様なかなか良い魔力を持っているな。我が下僕に相応しい。吾輩の名は、ホーキンス・シュタオプザオガ。今こそ蘇り、愚かなる人間どもに教えを説いてやろう。五百年の眠りから覚めたという一本のホウキ。しゃべる魔法道具と、それに関わるひとびと。ラズリ...
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  • 人気アイドルデュオ『フォレスト』のリン。クォーターで整った顔立ちの彼の本名は「山田林太郎」それは、誰にも知られるわけにはいかない、最大級の秘密である。ところが、アパートの隣に住んでいる山田住子に、名前がバレたからさあ大変!俳優の仕事で培った甘い言葉で誤魔化そうにも、その手管が通じない。なんと彼女は、フォレストを知らなかったのだ。かくして林太郎は、自分の存在を知らしめるため、「芝居の練習」と称して...
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  • その国には、「白き宝玉」を天に捧げる美しい巫女姫がいます。傍に仕える騎士を目指していたロジェに課せられたのは、塔に一人で暮らし、「堕落姫」と呼ばれている冴えない娘・セヤのお守でした。いつか巫女を守る騎士になる為、堕落姫のお世話係を続けるロジェはある日、巫女と国、そして白き宝玉の秘密を知るのです。 ...
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  • 魔女が呪いをかけました。これより千年先に生まれた王子によって、この国は滅びるだろう。それは、荒廃した国を救う為に、王様と魔女がついた嘘。けれど嘘は、訂正されることのないまま生きつづけます。千年の後、魔女の末裔・システィーナは、呪いを断ち切るために、さいごの魔女になることを決めました。そんな時代に、男として生まれたが故、「呪いの王子」と呼ばれるエセルグウェンは、厄災を振りまかないよう見張られる存在...
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  • 大陸の北には人間が、南側には魔族が暮らしている。何度目かの和平交渉に際して、両国から選ばれた一名ずつが、大陸の中央にある邸で共に過ごすことが命じられた。魔族代表のザカートの前に現れたのは、皇帝の孫娘、アナスタシア姫。魔族の研究をしているのだという姫の屈託のなさに、ザカートは帝国人に対する偏見と警戒を解いていく。違う国で生まれた、違う種族のふたりのおはなし。投稿先:小説界になろう、エブリスタ ...
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  • 足をくじいて引きこもっている中西由衣が暮らすマンションを訪ねてきた、黒ずくめの男。玄関チャイムとともに現れた、シュウと名乗るイケメンは、自分は君に助けられた死神なのだ、と告げる。一週間ほど前、生け垣に引っかかり、首が締まりそうになっているところを救った黒猫の正体が彼らしい。「君は命の恩人だ。だから、恩返しに来た」「――はい?」「今日からここに住んで、俺が君の生活をサポートする」なしくずしに開始さ...
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