• クラスメイトの男子、片桐が人を殺す現場に居合わせてしまった女子高生、三浦梨里亜。その殺人に理由はなく、彼はただ死体を捨て、何も変わらない日常を、いつもどおりの学校生活を、ただただ笑顔で過ごしてゆく。三浦はそれに疑問を抱いてなお、彼の犯行に興味を持つことができなかった。学園祭を前に、片桐と三浦、そして周囲の人間たちの関係が、水面下のさらにずっと深いところで変わりつつあった。学生時代に書いていた短編...
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  • 天使の少女、ジュリーは生まれつき持っていた翼を自ら焼き捨て、地上に落ち延びた。彼女が身を寄せているのは、人間の死者が天上へ向かうための翼を作る翼職人の少年、ロッドの家。平穏だが寂しさを埋めあうような二人の生活は、人間たちの戦争によって崩れてゆく。高校生の頃の作品を供養。 ...
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  • クラスでいじめを受けている女子中学生、四季。弁当の中身を台無しにされ、ひとりで呆然としている彼女の元に現れたのは、同じクラスの大塚聡。強がって孤独を選ぶ四季と彼は一緒に弁当を食べるようになるが、いじめはエスカレートし、止まらない。それでも必死で耐える四季に、聡は彼女が食べたいものや飲みたいものを当てて分けてくれる。理由が分からずにいると、彼は衝撃的な事実を伝えた。―――俺、人の食べたいものがわか...
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  • 高校の文芸部の部誌に寄せたものでした。いつだったかスウェーデンに行った時の思い出をそのまま小説にしたものです。 ...
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  • あたしたちの学校には不文律がある。あたしの人生には不安定な信念がある、はず。女子だとか女子高生だとか恋だとか愛だとか友情だとか、なんかもうよく分かんない。どうせ誰も分かってないだろうから、誰にも聞こうとも思わない。そう思っていたはずなのに、繁華街の路地裏であたしが見つけたのは、意味わかんない、オコジョみたいな男。学生時代に書いた小説を発掘したので再掲。当時のまま掲載しています。 ...
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