ある日、色が違って見えるようになった兄と妹の一日を描いています。人それぞれが違った性格や感覚を持って生きているのだけれど、あまりにも程度が大きいと、それは人人の認識する常識から逸脱してしまい、普通でない者として見られてしまいます。人それぞれが逸脱した感覚を持っていて、それを隠して社会に生きているのだと仮定し、性倒錯の兄と妹の色彩感覚の混乱を媒介として暑さに狂った夏の江ノ島の一日を通して、大多数に...
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引きこもっていた男が、同級生に誘われて久しぶりに外出する。滑稽な無駄話が、同窓会のような雰囲気のパーティに繰り広げられる。
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インドのとある町の海岸近くには日本人だけが泊まれる宿があり、そこではインドの喧騒と隔離された落ち着ける快適な環境があり、そこで旅行の疲れと怠慢によって自堕落に過ごす者が集まっていた。2008年作。
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不用品回収業者の男が集められたゴミを仕分けする一日が物語です。物に対する個人の視点と内面が事細かに描写されています。
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初めて書いた小説です。過去に気になっていた女性への想いが、あるきっかけによって鮮明に啓示として蘇り、もうすでに存在しない女性への恋心に取り憑かれて、猜疑心と恋慕を自己解釈して得意になり、一方的に頭の中の考えを蟻に吐露するという、閉鎖的な空間によって社会性を失った男のとある数刻の物語です。2008年作。
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自分で栽培した大麻を所持していて逮捕された青年が、供述内容の入手経路で嘘をつく。そのことに罪の意識を感じるが、大麻を喫煙することには罪を感じない。大麻喫煙の善悪と、大麻取締法の意味などを青年はつい考えてしまう。2009年作。
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紅葉の京都を見たいと一人旅行へ行った男は、旅行中の手記が書かれた文書ファイルを妻に送信する。そこには旅行中の出来事と心情が細かく記述されていた。2008年作。
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ある本に触発されて大麻を求めて海外旅行に出た青年が、フルムーンパーティーとして有名なタイの島で、このパーティーの為に集まった日本人旅行者と一緒になって一夜を過ごす物語です。事前の情報をほとんど持たずに目先の好奇心でパーティーに参加した者もいれば、別の目的のついでに参加した者もおり、パーティーを最大の目的として来た者も当然いる。それぞれの旅行の目的は異なるが、パーティーという舞台で盲目的に時間を共...
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