難解にしてマニアック。複雑怪奇な謎解き本格ミステリー
著者: 久浄 要
最新: 白の女王・3
時間: 10 月 前
まとめ:
東京は丸の内。オフィスビルの地階にひっそりと佇む、暖色系の仄かな灯りが点る静かなバー『Huster』(ハスター)。事件記者、東城達也と刑事の西園寺和也はそこで車椅子を傍らに、いつも同じ席にいる美しくも怪しげな女に出会う。東京駅のコインロッカーに遺棄された黒いキャリーバッグに入っていた奇妙な死体と、一都三県にばらまかれた、異様なバラバラ死体にまつわる事件の顛末を描く『怠惰な死体』。西園寺の下に届いた記憶障害か知覚障害者が書いたとしか思えない奇怪な手記にまつわる恐るべき事件の顛末を描く『腐臭の供儀』。犯人対探偵の息もつかせぬスリリングな駆け引きのミステリーを描く表題作『隅の麗人』を含む、三編を収録。謎解き連作型本格ミステリー中編集。