日本を代表する剣術家に生まれた少女。剣凪美月は訳あって、女ながらも次代当主を任されることになった。訓練に明け暮れる毎日。美月はそんな毎日に飽き飽きとしていた。と、ある日、美月は訓練の際に父から試合を申し込まれる。その試合で美月は師範である父さんに勝ってしまう。その後、鬱憤を晴らすためにひたすら素振りに打ち込むのだが、疲労感により深い眠りに落ちてしまう。目が覚めたときに目にしたのは青白く輝く鉱石によってできた洞窟だった。その洞窟を散策し、出口を見つけた美月は外へと向かった。と、その洞窟を抜けた先は森だった。美月はこの現象を剣凪家独自の訓練だと、思い込んで森を抜けようと決意する。と、その最中に巨大なクマと出くわしてしまう……クマと遭遇した美月は絶望に落ち入り死を覚悟する。そして、最期の大往生を果たすために剣を一閃させるのだが、あえなく深い闇へと意識を落としてしまうのだった。死んでしまったかのように思われた美月は誰かに救われたのか、奇跡が舞い降りたのか一命を取り留めた、だが状況を確認してみれば凄惨なものだった。ドロドロに焼け爛れた肌に何者かに手錠と足枷で捕縛された状況。みつきはこの時ようやく自分が異世界へと舞い降りたことに気がつく。絶望のどん底に追いやられた美月に更なる絶望が押し寄せる。美月はあまりにも醜い姿をしていたせいで、剣奴へと落ちてしまう。そこから始まるのは生死をかけたデスゲームだった。こんな腐った世界を美月はどう生きていくのか………続きを読む