正義の味方に俺はなる!
ドラグーンと呼ばれる根源の力が大地を駆け巡る世界、ガイア。ガイアにはドラグーンを特殊な力に変える事が出来る能力者が少数ながら存在していた。 テロ組織ブラックダリアによる大災厄セルピエンテの日で両親を失ったセスク・アロンソは自身が能力者である事に気付き、理不尽に命を奪われることのない世界を望んで対ブラックダリア特殊部隊ホワイトアラスに入隊する。ただただ強さだけを求めて訓練に明け暮れる日々は自身の力を過信して仲間を信じない傲慢さをもたらした。ブラックダリアの戦闘員である白い仮面の男との戦闘でセスクは力を暴発させて守るべき存在を危険にさらしてしまう。 守るべき存在を危険にさらした事で謹慎処分が言い渡されたセスクは傷ついて街を彷徨う。ブラックダリアへの憧れを口にする少年の声を耳にして逃げ出すように公園に駆け込む。公園では少年たちがサッカーに興じていた。周りを一切見ずに猪突猛進を繰り返す少年の姿に自身の至らなさを思い知らされる。自身の弱さに目を向けたセスクは再び仮面の男と対峙する。仲間の力を借りて仮面の男を追い詰めたセスクだったが、仮面の男は生き別れた弟だった。 何でブラックダリアにいるんだと問い詰めるも弟は理由を言わずに立ち去ってしまう。意味も理由も分からずに弟と戦うことは出来ないと悩むセスクにホワイトアラスの同僚であるペンタクルから世界の真実が知らせれる。大災厄は自然現象でありブラックダリアが何もしなくても発生すること。その事実を民衆が受け入れるための憎しみの対象として国によってブラックダリアが作られたことを。戦う事に意味があるのかと訴えるセスクにペンタクルは答える。あると。僕らが戦うことで救われる人がいるなら戦う意味はあると。弟もそう思ってブラックダリアにいるんじゃないかと。作られた戦いだとしても救われる人のために戦う事を決意する。正義の味方を具現化するために。…続きを読む