クラスメイトの男子、片桐が人を殺す現場に居合わせてしまった女子高生、三浦梨里亜。その殺人に理由はなく、彼はただ死体を捨て、何も変わらない日常を、いつもどおりの学校生活を、ただただ笑顔で過ごしてゆく。三浦はそれに疑問を抱いてなお、彼の犯行に興味を持つことができなかった。学園祭を前に、片桐と三浦、そして周囲の人間たちの関係が、水面下のさらにずっと深いところで変わりつつあった。学生時代に書いていた短編が発掘されたので掲載します。かなり文章が古い。