竜と天使の中世風ファンタジー

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時間: 9 月 前
まとめ:

(旧題「カルテット」より改題しました。2022/03/03) 雷鳴の轟くトルレッキオ学院に、天使は降り立った。 千年に渡る四部族の戦いを終わらせるために。 しかし儚い同盟は、すぐにも破られるかに思われた。 停戦の人質として差し出された少年たちは、学院で天使と出会う。「私の名はシュレー・ライラルだ。もう天使ではない」 果てしない戦いの中で、憎むことしか学ばなかった。「四部族の和平のために、永遠の友情を誓ってほしい」 少年たちは天使から、小さな同盟を求められる。「憎しみは捨ててくれ。君のその傷ついた心も全て」 殺し合う運命だったはずの君が、隣で歌を歌ってくれる。「私はこの世界を終わらせるために来た、予言された滅びの子なんだ」 天使はきっと、世界を壊す。君と手を繋げない、悲しいこの世界を消して。「秘密だよ。私の秘密を話したんだ。君のも話していけ」 秘密だよ。みんなと出会えて良かった。たとえ死ぬのが今日だったとしても。 僕らはもう、君に祈らない。共に歩いていく。「友よ、君たちと過ごした僅かの時だけが、私の生涯の光だった」 あの孤独な天使の、心を知ってる。本当の笑顔を見た。 君も僕たちと同じ、泣いたり笑ったりする。 たった十三歳の子供のように。 それが少年たちの守る秘密。天使がいつも隣にいた。 過ぎ去りし少年の日々の、友情の物語。(小説サイトTEAR DROP.で公開していた原稿の再掲です)…続きを読む

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