日本側からは北海道と呼ばれる島を不法占拠する武装組織マチリーク・アルミアは、一介の武装勢力の範疇を超えた国家レベルの軍備を保有しながらも外部からの干渉には全て暴力で応える他の犯罪組織とは一線を画す存在であり、彼らの根城である北海道は「クルエル・フィールド」と呼ばれていた。そんなマチリークの幹部が突如来日し国の意思の表明に来たが、彼らは国際社会に加わる気などさらさらなく、目的はマチリークから逃亡した生体兵器の回収だった。その生体兵器と偶然出くわし、哀れみと下心から保護した大葉千明は生体兵器にカミーリアと名付けて家族のように接するが、すぐにマチリークに家を特定され、否応なくカミーリアを巡る闘争に身を置くこととなる。やがてマチリークの目的はカミーリアの奪還だけでなく、かつて自分らの先祖を見捨てた日本の征服も視野に入れるのだった。