琴葉 涼音は学年一の優等生として有名だ。素行もよく、テストでは毎回一位を収める天才女子高校生。そう、誰もが思っていた。しかし、彼女は天才ではなかった。日々の努力が実を結んでいるだけ。逆に努力しなければ平均よりもできない不器用な女の子。一位を取るために努力する、そんか毎日に彼女は疲れていた。そして気付けばこう口にするようになっていた。「死にたい」……と。そんな彼女の前に自殺しようとする同級生相原 響也が現れ、日常がゆっくりと変わっていく……。