魔物錬成陣がほしいか?だが断る!オレの背中はやらねぇよ?!
母の胎内にいるときには、既に背に魔物を生み出す錬成陣を施され、生まれ出ることが決定されていた少年ルキア。 父は、ある国の偉大な魔法使いにして剣士だったが、何を間違えたのか、禁術、秘術に溺れる大魔法使いになっていた。そして溺れるあまり|息《・》|子《・》を禁術、秘術の実験材料にしたのだ。もちろん、術は成功し、ルキアは意識がはっきりしている幼少期から、幾度途絶えることなく魔物を生む道具とされている。人を人とは思わぬ父は、妹にまでも材料のと考え……。恐ろしくなったルキアは妹を叔父に預け妹は魔の手を逃れるがその身代わりに母を亡くす。益々もって魔物を造ることをせびられ、父に怒りを募らせる日々を送る。 そんなルキアの楽しみは、父の目を盗み、妹と従兄弟ライと遊ぶことと旅に出ること。その間に鍛錬を積み剣術、魔術、体術を上達させ、大人以上に腕を磨くがそれでも父には追いつかない。陰鬱な日々は続いた。だがある日、父の目にあり余るの非道さ、積み重なる私欲について行けないルキアは父と口論となり争うこととなる。せめぎ合う剣と剣。そして互いの胸を差し合い相討ちとなり……気がつくとルキアは龍竜族の墓におりそこを管理する赫龍に出会うがその龍はルキアの故郷のシンボルにして国を守護している聖霊であった。数奇の運命に翻弄されるルキアは背の錬成陣と赫龍に出会ったことにより己の運命を変えようと決意する。決意したその時禁術の大元を聞かされるのだ。 ルキアは臆するどころか笑う。 そしてその父が亡くなったことで父に禁術を教えた魔女にも狙われる始末。そうして赫龍との昔の因縁で結ばれた魔女の輪の中にも放り込まれるルキアはそれでも笑うだけである。 赫い龍はルキアに魔女を探してほしいと頼むがルキアの方から「そんな奴に狙われるぐらいなら自分から探して奴を倒す」というのであった。 従兄弟にして幼馴染みにして国の王子ライを率い道中、いろいろな人達に出会い、助けられ魔女を追う二人。 果たして魔女を探し出す倒ことができるのかそれとも逆にルキアが捕まり、背に持つ錬成陣を利用されてしまうのか? 旅路の果てに待つ結果は不幸なのか幸福なのか? 先の分からないルキアとライ、二人の旅が始まろうとしている。 第一章 龍とルキアを中心とした話。 第二章 黒き魔女を纏う者とルキアと魔女の三つ巴をメインに繰り広げます。 第三章 ルキアと黒き魔女と魔物錬成陣 今の段階はここまでです。ここから下はあくまで予定章です。まだまだ続きます。(仮)第四章 ルキアと母と世界樹の水晶(仮)第五章 ルキアと小さき黒き魔女…続きを読む