「一日に二回、一年に一回しかないものといえば?」

男主人公 60K Active
最新: あとがき
時間: 9 月 前
まとめ:

「おはよ、サイ。今日もよろしく頼むよ」 ボクが話しかけている相手は人間じゃなく、何の変哲もない自転車だ。 別に友達がいない訳ではなく、霊感がある訳でもなく、ましてや幻覚が見えている訳でもない。 普段使っている道具の調子が悪くなったとき「頼むから動いてくれよ」なんて懇願するように語りかけたことはないだろうか? 単にそれと同じような感覚で、ボクには日常的に物に話しかける癖があった。 そんなボクの元に。奇妙なメールが届く。『この度は第三回エミナスカップに再登録ありがとうございます――』 もしも身近な道具が意志を持っていたら……? モノの特性を生かした戦いが今、幕を開ける。

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