厳格な父に反発して家を出た高校生――西園寺幹久は、山道をさまよい続けた挙句に衰弱し、怪我を負ったところを旅館の若女将である敷島月陽に助けられた。命の恩人である彼女の力になりたいと、住み込みで働かせてもらうことになった幹久。躍起になって仕事に従事するが、この温泉旅館【湯の花】の従業員は自分以外女性しか居なかった。