その少年、「物語」を喰い散らかす。
著者: 星 太一
最新: 「encore-2」
時間: 9 月 前
まとめ:
「少年、薬は時として毒となるものです。良薬を活用するも悪用するも本人次第」「折角ですからその命。もっと有意義に使いませんか」 * * * 物語世界、「ストリテラ」。 名もなき座敷童の職場は天国十二丁目、交差点を右折でお馴染み、「運命管理局」である。 物語をシナリオ通りに進めるべく、常日頃から目を光らせる所謂「ストリテラの警備会社」。局長たる運命神ファートムの手元で、少年は今日も社会の歯車を回していた。 そんな彼にある日言い渡されたのは重大犯罪者の出没について。「シナリオブレイカー」と呼ばれる、人生の破壊者が各地をうろつき回っているという。「君なら出来るでしょ。討伐しくよろ」 ――それが少年の「運命」を変えるとは。 薬が一転、毒となる。物語の破綻が始まる。 笑いあり、戦闘も……まあ頑張る「新感覚・異世界転移譚」。 さあ、背徳に溺れろ、猛毒少年。 お前の人生はお前の手で切り拓け。…続きを読む