咎を背負い命を託す

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著者: Tohna
時間: 9 月 前
まとめ:

あらすじ(ネタバレ含みます) 全日本選手権のチャンピオン、風戸慎一は結婚を目前にバイクの事故に遭ってしまった。 目覚めると集中治療室で苦しみ、そして命を落とす自分が見えた。婚約者である白石有紀が心配で成仏できなかったのだ。  そこにいきなり髑髏の妖が出てきて鎖に巻かれる慎一。それを救ったのは慎一のバイク事故を誘発した一匹のネコ、コマだった。コマは300年以上前に飼い主を殺した鍋島藩の殿様に呪い出て気狂いにさせた化け猫だったのである。 一方有紀は、慎一が死亡したことを伝えられ搬送先の病院へ。そこで搬送した救急救命士の川上元紀と出会う。元紀はなんと慎一に瓜二つなほど似ていた。 コマは、慎一に「闘神」「知神」「精神」という三つのチカラについて教えた。 闘えば闘うほど闘神は上がり、知神は闘いの戦略を助け、精神は闘神と知神の和に乗じることで強くなれる。「親にウソをついた咎」で、慎一の魂を地獄に連れて行こうとする使者と闘ううちに慎一は「軍荼利明王」に変化し強い力を得ることができた。  慎一は何とか自分がまだ成仏できず有紀を見守りたいと考えていた。 コマは容姿が似ている元紀に憑依することを提案し、救急車を見つけて乗り込んだ。そこで薄幸の少女、サキと出会う。 元紀は慎一の申し出をすんなり受け入れた。そこに出てきたのは玉藻前であった。超絶に強いこの九尾の狐により慎一もコマも傷つくが、サキの持っている「瑠璃光」によって治癒された。何とか玉藻前を倒した三人。 有紀はその後精神不安定になり半年近く自宅で療養をしたがようやく慎一を失った悲しみが癒えて出社することにしたが、その通勤途中で巨大な闇に電車ごと包まれてしまった。 闇は八岐大蛇が張った辻切で、それをサポートしているのは八咫烏だった。 八咫烏は娘、玉依姫を煉獄の番人である忽那によってさらわれた。そのため閻魔に従って慎一を地獄へ連れて行こうとしていたのだった。  コマ、サキの力強い助けを得て八岐大蛇を退治た三人だが、コマは八咫烏を赦し、けがを瑠璃光で治させた。こうして八咫烏を加えた四人は、慎一の一周忌を迎えた日、その最凶最悪の忽那と対峙することとなった。 闘騰気という熱源を発射する忽那は強かった。しかし、大威徳明王へ変化できるようになった慎一は忽那をもう少しのところまで追い込んだ。 すると忽那は有紀をさらって煉獄へ逃げたのだ。何とか忽那を追い、煉獄にたどり着いた慎一、コマ、サキは忽那との最終決戦を迎えた。…続きを読む

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