元自衛隊員が綴る。陸上自衛隊高校の政変を駆ける、少年と少女の恋物語。

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著者: 고성남
時間: 9 月 前
まとめ:

令和十年二月二十六日、首相と副総理が殺害されたテロに対処するため陸自出身の佐藤優理也防衛大臣、兼内閣総理大臣臨時代理は自衛隊に治安出動を発令した。主人公の少年、石馬晃嗣一等陸士は佐藤が非常勤で校長を兼務する陸自武山高生徒隊の一員として防衛大臣警護班勤務を命ぜられる。だがテロ組織を闇で操る佐藤には、事実上の戒厳令に乗じた憲法改正という真の思惑があった。晃嗣は佐藤と行動を共にする中で憲法改正の理想に共鳴し忠誠を尽くすが、テロの首謀者として弾圧された共産党の襲撃から佐藤を守って重傷を負う――[登場人物紹介]・佐藤優理也 防衛大臣、兼陸上自衛隊武山高等学校校長(非常勤)。元幹部自衛官。同志社大学神学部卒業。三等陸尉として南スーダン派遣時に連絡小隊を率いていた際、武装勢力の襲撃を受けるも法制の縛りで部下を失った過去を持つ。それにより、現行の国家体制に憤激を抱き爪を研いできた。後述の鈴木峰夫二等陸尉は南スーダン時代の部下で、連絡小隊の生き残り。・鈴木峰夫 二等陸尉。陸上自衛隊武山高等学校生徒隊第二教育隊第一区隊の区隊長。南スーダン派遣時代に、佐藤優理也が率いる連絡小隊に三等陸曹として所属していた。佐藤優理也の野望における同志で、腹心の部下。・石馬晃嗣 一等陸士。普通科。陸上自衛隊武山高等学校生徒隊第二教育隊第一区隊第三営内班所属。のち、防衛省大臣官房警護班所属。本作品の語り手。実父が南スーダンで佐藤小隊が出した犠牲者に含まれており、母も病死したことで身寄りがなくなったところを武山高に入る。父の死が『戦死』ではなく『事故死』として処理された事実を、武山高入学前に鈴木区隊長から伝えられている。・山口雪緒 一等陸士。衛生科。陸上自衛隊武山高等学校生徒隊第二教育隊第五区隊第一営内班所属。晃嗣の友人。作品冒頭で晃嗣と共に、防衛省大臣官房警護班所属となる。佐藤優理也の野望である憲法改正には懐疑的な立場。…続きを読む

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