あらすじ（ネタバレ含みます）春原守は高校生時代に自分でも自覚のない恋をしていた。その同級生岡田善之助に疎まれたことがトラウマとなり、高校卒業後すぐに上京。もともとお芝居が好きだった守は俳優の養成所に行き俳優を目指す。が、すぐに俳優の仕事があるわけもなく、フラフラしているところに事務所を立ち上げると言う自称芸能事務所社長に騙され、借金を背負わせられることに。そんな彼がとあることで、ボーイズラブドラマに抜擢され、そこで初めて相手役の滝川隆二という男と出会う。守は過去の経験で隆二との芝居がぎこちなくなってしまい撮影中何度もＮＧを重ねてしまう。そんな守の目の前にさらに追い打ちをかけるように善之助が撮影スタジオにバイトとして現れた。二人の様子を見た隆二は守が彼に対して特別な感情があることに気づく。そして守の態度で善之助への気持ちが恋だということに気づいていない事も悟る。このままではいけないと感じた隆二は善之助との再会で混乱し、自分の心を迷わす守に自分と付き合うことで守は善之助が好きなのか同性愛者なのかどうかを計ろうと言う。守はその申し出が恋愛ドラマを成功させるため、自分をリラックスさせるために隆二が誘ったことだと思い込む。隆二は恋愛はただ苦しいだけじゃない。好きな人にはこういう風に色々してあげて相手を幸せな気持ちにさせるものだよと恋の手ほどきを守にしてみせる。そうこうしているうちに善之助が妙に守と親しくしている事に隆二は戸惑うが、守の善之助への想いの一途さが健気でその気持ちを大事に思うようになる。守が自虐的になった時にその想いを伝え、守は次第にそれは恋だったのではないか。過去の自分から逃げず今度こそ振られてもいいから善之助に告白をしようと決める。隆二は純粋な守に惹かれて行っていたが、守の心のけじめをそして上手く行くことを心から願うようになっていた。そして彼を応援しようと準備を手伝う。守の告白は一見成功したかに見えた。しかし守自身も何故か以前より嬉しさが複雑で、その頃には隆二の事ばかりが頭を駆け抜けていた。告白した善之助のアパートに傘を忘れて取りに行ったところ、善之助のアパートにかつての高校時代の善之助の悪友が集まっていた。守がずっと言えずにいた恋心は『高校生の頃から守が善之助のことが好きだった』という善之助の悪友との賭け事にしかすぎず、守はショックを受ける。同時に隆二が俳優業の傍らにやっているラジオ番組の匿名告白が隆二本人の物だと知り、善之助に振られた事実よりも守は自分の恋心を何よりも大事に思ってくれた隆二の心を踏みつけにされたことがとてもショックなことに気づき号泣した。そして初めて自分が隆二のことを愛していることに気づいた。守は直ぐにでも隆二に会いに行きたくなり、二人は再会すると様々な困難を乗り越え結ばれた。…続きを読む