本来なら東京都東雲高校で平凡な学園生活を謳歌するはずだった主人公・坂凪螺衣は、始業式の日に突然現れた親父に拉致されてしまう。　彼は強引に小型の飛行機にぶち込まれ、目隠しをされてしまう。　数分後。　目隠しが外され、視界が良好になったとき、彼は言葉を失った。　螺衣がいたのは上空７０００ｋｍ。そして彼は機内から蹴り落とされる。　背負わされているものはパラシュート。所持品はリュックのみ。　なんの説明もなく戸惑い続ける彼が降り立った血は三宅島だった。　新たに始まる三宅島での生活。魚嫌いの彼が入学させられたのは漁師学校。魚大好きなヒロイン・清奈との出会い。学園を分断するヒロインの妹の存在。主人公はすべてから目を背け、東京に帰りたいと主張する。しかし、彼は漁師学園の校長が掲げる方針を知ってしまう。『人間に個性なんていらない。マニュアル通りにやればいいのだ』　生徒の個性を潰し、人を機械のようなにしていく残酷な教育。　それに一人で抗っていたのが清奈である。　学園の生徒は洗脳済み。だからこそ彼女は島の外から来た彼に助けを求める。「どうする？　共に戦う？」　彼は手を取った。「学園の問題が解決したら、俺は東京に帰るからな」　これは、学園の方針に抗い、正しい未来を求める生徒たちの物語である。…続きを読む