神に従順に、規則正しく質素に生きる数学教師の英傑(はなぶさすぐる)は、赴任先の中学で天使と見紛うほど美しい少年に出会う。華道の次期家元と名高くも自由すぎる駿河隆之介(するがりゅうのすけ)。彼を指導するため向かった華道室で見た光景が男の一生を決める。想像力の欠如教師が創造の鬼生徒に出会い開花する。それは本性か変貌か。