主人公、鹿留 枢(ししどめ すう)の周りには、五人の絶世の美少女が存在する。しかしそれは存在しているというだけで、枢は彼女たちを大好きだが、彼女たちの名前や素性は全くもって知らないのだ。そして当然、彼女たちは枢を認知していない。触れることの叶わぬ五輪の高嶺の花を、ただただ眺めているだけ。枢はそれでも十分に幸せだった。それがひょんな事件から、彼と彼女たちを引き寄せることに。不思議な距離感を保ち続ける、ミステリラブコメ。