【第30回電撃小説大賞用あらすじ】幼少期に叔母による虐待を受けて育った阿久聖は心にトラウマを抱えていた。肝心な時に選択・決断ができないという精神的なもので阿久はずっとその呪縛から逃れられずにいた。そんな過去を持ちながらもブラック企業にて働く日々を送っていた阿久は会社に新人として入社した神崎セピアと出会う。ある日彼女と共に鬼のような化物に襲われてしまうが、セピアが突如天使になることでそれを撃退する。それに驚いた阿久は彼女に問い質すもはぐらかされてしまう。2回目の襲撃でセピアが本物の天使であることがバレてしまい、阿久が持つ圧倒的な力を宿した黒の心臓が狙われていることや、更には宇宙に散逸した神の道具・神器を宿していることを聞かされる。そんな中、実家に帰省した阿久は記憶にない従妹と出会う。彼女は自分をルージュと名乗り何故か阿久が暮らしているアパートに同居することになるが、彼女もやはり黒の心臓の関係者で魔神と呼ばれる存在であった。天使と魔神に囲まれ鬼を撃退する生活を送るようになった阿久は天使のバーミリオンやフォグブルー、魔神のスカーレット、鬼神との出会いの中で天使と魔神、鬼との戦いに巻き込まれていくこととなる。そして阿久はスカーレットから衝撃の事実を聞かされることとなる。それは黒の心臓を鬼に喰わせその漆黒結晶を回収する秘密部隊がいるということ、そしてそれが神や天使にとって麻薬的な快楽物質であり、神が薬物中毒者であることであった。それを知ったセピアは動揺を隠せない。しかし実際にその秘密部隊と戦うことになりセピアは神を疑ってしまう。神を信じたいセピアのために阿久は魔神の仲間、魔人になり彼女と道を別つことを決断する。魔人となった阿久は圧倒的な力で鬼神や天使を葬りさり、ドラッグのことを知る熾天使フォグブルーと激突することになる。そして激闘の末、ついに彼を撃破する。阿久はセピアのために神をドラッグから解放させることを誓う。これはとある男が過去と決別し一人の天使を救おうとする物語。…続きを読む