第六区分署の捜査官・甲矢見皐月はある日の夜、殺人事件に遭遇する。相棒の小的静寂とともに捜査する中、二人は奇妙な噂≪ブラインドマン≫の話を耳にする。ほどなく事件は解決したが、これはほんの幕開けにすぎなかった。予知された誘拐、人を死に誘う歌、大規模テロと掘り起こされた過去の事件、そして百年以上生き続ける小説家。なにが真で、なにが虚構か? 誰かの描いた空想が、現実となる。