• 5歳の女の子【あかり】は、死んだ人の姿を見ることができる。亡くなった母親の姿も幽霊としてあかりの傍に居てくれたのに、ある日突然、姿が見えなくなってしまう。消えてしまった母を捜して、あかりは一人、バスに乗る。それは、死んだ人たちだけが乗ることのできる特別なバスだった。果たして、あかりは、無事に母親に再会できるのか――――?※アルファポリスにて、先行公開中! https://www.alphapol...
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  • めがさめると、わたしはそこにいた。くらくひろがるよるのまち。夜の町をわたしは歩く。暗い世界の中で、たくさんの不思議なものに出会った。仮面のユメ。メ。ゲジゲジ。七不思議。化けハサミ。大きな小鳥。ブリッジの姉さん。骸骨列車。のっぺらぼう。灰色の無個性。そして。この夜の町は、なんなのだろうか。わたしは進む。この道の先で、ユメモレさんが待っている。あの、天高く聳える塔を目指すのだ。※ひょっとしたら縦読み...
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  • 『渡リ烏倶楽部』それは、幽霊やらその他、この世に存在するありとあらゆる怪異。不思議。超常現象。都市伝説を調査し、暴き、追い、時に追われる、オカルトサークルである。メンバーは二人。幽霊やらを視れて。それらの存在や領域に干渉・侵入出来てしまう、辰。幽霊やらを視れて。それらの存在や領域を無差別に観測してしまうメリーさん(偽)。友達以上恋人未満な二人が送る摩訶不思議な怪奇譚目録。小説家になろうにてシリー...
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  • 「さて、正義実行だ──」幼いころより、「僕」は、育ての親である叔母の示す「愛」の信念と、彼女が信じる〈A〉という宗教に対して疑惑の心を打ち消せなかった。だが一方で、僕自身が確たる信念や価値観を持たず、情熱のない生き方をしていることも憎んでいた。そんな中で僕は、自分の信念のままに「正義実行」と称して自分勝手な行動を繰り返す相沢という男に出会う。相沢の正義の信念を独りよがりなものとして軽蔑しながらも...
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  • 「彼ら」のことは、たしかにこわいです。でも、わたしはそれより、この世界のほうがよほどこわい。そして、許せない。人を希望と絶望の狭間で弄んで、壊して、その仕組の一部として取り込んでいく、この世界が。 ...
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  • 鞠内(まりうち)心療内科クリニックへ、ひとりの患者が訪れる。須見というこの男性が訴えるのは、誰か特定の人を、じっと見るだけで、その相手の過去、場合によっては未来が、頭の中に再生されるということであった。また同時に酷い頭痛、体調不良により様々な科を受診するも一向に異常は見つからず、迷った挙句、心療内科を掲げる当クリニックへ来院することにしたというのである。環境ストレス因による精神病症状の出現、おそ...
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  • ※本作品は『彼岸の世界』の世界観を引き継ぎ、純文学に仕立てるつもりであったが...形容しがたい恐怖がどんよりと漂うホラー小説になってしまった。(彼岸の世界)https://kakuyomu.jp/works/1177354054881736276夕籠火遠理(ホオリ)、千野慧生(エイセイ)、遠江ルミナ、手白香行方(ユクエ)の四人はかつて文芸部で共同創作の小説を書いていたものの、大人になった彼らは『...
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  • 久し振りの潮の香が、僕の鼻孔をくすぐった。海に迫り出す崖の上に建つ、一軒の家。僕達家族四人の新たな生活がここで始まるのだ。でも新たな生活と言うには、正直のところ新鮮味に欠けていた。何故なら、僕達は四年前までこの家で生活していたのだ。かといって、慣れ親しんだはずの風景を目の当たりにしても、昔の思い出に浸る気分にはなれないし、なりたいとも思わない。昔の記憶は封印したのだ。あの忌まわしい出来事とともに...
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  • 怪談を百話語り終えると本物の怪異が現れる百物語という怪談のスタイルになぞらえて、私が体験した話、そして人から聞いた怖い話、不思議な話など計九十九の物語をお読みいただけます。一話完結のものがほとんどなのでお気軽に楽しんでいただければと思います。 ...
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  • 苑町線の終着駅、永美川駅の駅務室には、ここのところ毎日きまって午後3時に、忘れ物を問い合わせる電話がかかってくる。それが怪異の始まりだった――。※登場人物※有屋:永美川駅に務める男性駅員。入社2年目の若手。諌松:永美川駅に務める女性駅員。入社10年目の中堅。紗矢:永美川駅近くに住む保育園児。4歳。優良:沙矢の母親。外和山:優良の再婚相手。富子:優良の母親で、沙矢の祖母。富子の夫:優良の父親で、沙...
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