皐月　誠（さつき　まこと）は人が本当のことを言っているか、嘘をついているのかが分かる能力を持ったファンタジー生物だ。日本においては差別の対象になり得るファンタジー生物として生まれてしまった誠は、学園生活も順風満帆とは言えない。能力を持たないクラスメートたちからは一線を引かれ、数か月たってもなじめずにいた。　そんな中で、クラスの中でも人気は目立つ外国人とのハーフの女の子、宮下アヤメは誰しもが目を惹かれるほどの美人だ。　誠はそんなアヤメから、授業中、唐突に『心はどこにあるとおもう？』と尋ねられた。脳とか心臓とか、具体的な言葉は頭に浮かんだが、はっきりそれだとは思えなかった。なぜなら、自身が所属するボランティア部には人の心を読むファンタジー生物の先輩がいたからだ。　そんな誠が、ボランティア部（正式名称ファンタジー生物保護部）に届いた１つの依頼を通して、人の『心』について学んでゆく。アルファポリス 、ノベルバ 、小説家になろうでも掲載しております。…続きを読む